
23話から実質1ヶ月近く空いて、その間に色々考えててTwitterに投げてたら長くなっちゃったし、完結したあとに自分で読みたくなる気がしたのでまとめておきます。章立てとかきれいな体系整理とか深い考察みたいなことはいっこもないです。オタク怪文書。
▼見逃し配信
https://youtu.be/0W1DGrP3jOY?si=ibIz8bIJiecPjCO0
見逃し配信は期間があるので円谷のサブスクも貼っとこ。
https://imagination.m-78.jp/video/Video_0186
オメガにおいて度々イコン的に描写される月っていまんとこ別に作中に重要設定あるわけじゃないしかぐや姫説とか色々言われてたけど、これ月の輝きは太陽の反射なこととか月の欠けは地球の影だとかを「人に受けた優しさをまた別の他者に返すこと」とか「地球人の行動によってその輝きは変動する」みたいなメタファーなんじゃのい??とか思いました。
今週の1話の親子が再登場して他者に優しくしてるとこでワイは一番泣いてしもうて…というのも、アニメージュのインタビューとか思うと人から受けた思いを如何様に自分も持っていくかみたいなところがこの作品においてすごいデカい気がしていて、これまでの回を思うとあああれもそうだこれもそうだとなるなどしたからです。
直近のコウセイの日報読んで、気持ちの整理とかいうとるけど前回の日報とかも思うと自分がオーナーにしてもらった優しさと同じ優しさを人にもできるやつなわけで、いつかどっか行くだろうとはうっすら思ってたんだろうなって。
ずっとは居るつもりないと思うけど行くとこ見つかるまでは居ていいよって旨はコウセイ自身がオーナーに言われたことでもあるわけで、それはシンプルなずっと居ていいよとはまた違って自分も「そう」だから行先見つかったんなら仕方ないよなみたいなことを思っている気がして、おーーーーーん…と前回までの話数とか日報読んで思ってたとこで今週での1話の親子だよ!!
コウセイがオーナーから受けた優しさをソラトにもできるのと同じようにコウセイから受けた優しさを1話の親子がまた人にしてあげられてるの、この作品の「答え」だろ!!って思ってしまったんだよな。
つまりコウセイがめちゃくちゃ優しいのは色んな人からの優しさを受けて来たからであって、コウセイの存在が人類って捨てたもんじゃないだろの証拠で、そのコウセイの優しさを直近一番受けてたのは誰なんだいっちゅう話!!!!!!!!!!自分がされて嬉しかったことを人にもしてあげるで回ってる世界の回りの中にお前も入んだよソラトくんオメガくん!!!!!!
別の作品の話出して恐縮なんですけど、ちょい前の記事でも書いたとおり、ワイがシドニアの騎士好きなのさ~長道が世間知らずの時にシドニアの人たちと触れ合って良くしてもらったことを世間を知らないでこの世に現れたあまりにも人間とは違いすぎるつむぎちゃんにもそのまんましてあげる所が好きで、おいオメガもそれだろ!!!やっぱりしまっておく引き出しが一緒じゃねえかよ!!!
これはぜんぶオタクくんワイが憶測で言ってるので実際ご本人がそうかは知らんしもちろん他のスタッフ陣のご尽力もすごいのですけども、武居監督、市井で暮らす普通の人の善の心的なのをモブとしてじゃなくて中央に据えたい・誰も悪くないはずなのにその善に対する複雑な感情・それでも人の善はあるだろ…みたいなの結構コアテーマなんだろうなとは以前の担当各作からもずっと思うんだけどオメガはそれがものすごくソリッドになった気がするぜ。
「市井で暮らす普通の人の善の心みたいなのをモブとしてじゃなくて中央に据えたい」が結構ヒーロー物の監督の指向性としては珍しい気がするんだよな。ヒーロー好きは名もない無数の市民の応援で立ち上がるヒーローに大体脳焼かれてるんだけど、言い方雑で恐縮ですが武居監督って「その無数の市民にも名はあるじゃろがい!」みたいな作品出してくる傾向強い気がする。
だから名もない市民なんてものはいなくてヒーローでも戦う仕事でもない人だって頑張ってるだろみたいなのずっと描きたいのかなって思ってたけどヒーローものとすっごい食い合わせ難しいテーマよなって思ってた。都合どうしてもヒーローが目立つし、あまり頑張らせすぎると普通を逸脱するので。
でもすげーなんかそういうのやりたいのかな〜ってこれまでの作品でもうっすら思ってたことめちゃくちゃオメガですごい明瞭化した感じがある、監督まだまだこれからもキャリアは重ねられるとは思うんですが、やりたいとおぼしきテーマとしては集大成ではないですか?
この作家性がすごいはっきり出てる作品で最終回が悪くなることないだろ!!!(メタな希望を抱いているオタク)
ウタ先生語(ルー語みたいに言うな)久々に聞けて嬉しかったんだけど、最後の力が𝑵𝒆𝒗𝒆𝒓 𝑮𝒊𝒗𝒆 𝑼𝒑なのもいいですね、諦めるな!じゃん、実働の武装部隊の人達じゃなくてどちらかというと裏方の研究部署が諦めないで倒す糸口探すんやってしてるの、熱くて良すぎるな
作中ワードとして近似してるから紛らわしくはあるんだけど、観測隊と怪特隊が要素として対になってるっぽいのもめちゃくちゃキレイだと思うんだよな、情報を集めるだけ見てるだけの観測隊に対して情報を集めて調べて次に繋げるための怪特隊ってめっっちゃカウンターじゃん
ワイはプロの書いたその後持ち直すにしろそのまま落ちていくにしろきちんと収集つく鬱展開は別に嫌いじゃないっていうかむしろ好きなんですけど、あんま枝葉末節だけ拾って悲観的な妄想する風潮っていうか、悲観的でエグいことをシリアスとして読むことを「考察」って呼ぶ風潮苦手なんで色んな作品の終盤結構ストレスフルに過ごしてるめんどくさいオタクです。インターネットをやめたほうがいい。
リアルタイムで作品見るのおもれーけど作品の終盤って好きな作品終わってほしくね〜のもあるしそういう投げっぱなしで悲観的な妄想が考察としてもてはやされる雰囲気は本当に苦手、シリアスって別に真面目であることであって必ずしも悲観的なことではないですからね。全編渡ってきちんと文脈を拾ってこの話はいい方向に向かうだろうと思うことだって立派に考察だと思うんだけどな。
まあそれはいいんですよ。
んで。
22話ん時にソラトの見てたいって観測だったんだ(悲劇〜エグ展開〜)って悲観オタクがキャッキャしてたの、ワイは違うと思ってたんだけど、ずっと言葉にならなくてモヤモヤしてたんだけどよ、元々「仕事でずっと見てることだけしてなくてはいけない」だったのが22話時点でわかったってだけで、
むしろそれは15話ん時に「(うれしいから楽しいから)みんなが幸せな所見ていたいって『自分で思った』」って見る事の意味が明確に変わった・与えられた作業から自分の気持ちに変わった瞬間だったんだろって思うんで、
だから、お前の「見てたい」はもう与えられた使命じゃなくて自分のもんだろ!!!シャキッとせえ!!!とワイは読んでおったっぽいんですが(ワイは普段思考を文で考えてないので気持ちはあるけど言葉になってないことよくある)、今週の24話見て本来のオメガん中にソラトがいないわけじゃない描写見てソラトん中にも本来のオメガはずっといたんだろと思ってやっとなんか的を射た言葉にできた気がする。
オメガ(番組)って別にセリフや出来事だけでも普通に楽しめるようには作られてるんだけど、すごい丁寧にこれまで描いてきた非言語的な文脈や意図を回収するので正鵠を射た感想って各話単体で言うのめちゃくちゃ難しいなと思いました、22話で思った言葉になってないことやっと今週言葉にできてよかったぜ。
オメガ(番組)、折り返しと終盤以外はホンワカして見やすいシンプルで素朴な1話完結ずっとやってたはずなのにこの終盤に来て1話完結でやってきた文脈が全部回収されつつあるのすごくて、「1話完結と縦軸の両立」と「2クールの短さとそれに対する設定のスケール感」で試行錯誤してきたニュージェネにおいてやっと答え見つけたんじゃないの感すごいある。
設定こだわり派オタクに怒られそうなこと言うけどワイは作品とは設定資料を開陳するものではなく思いを伝える手段だと思ってるので伏線とか設定は別に投げっぱなしでもいいと思ってるんだけど、その思いである文脈は回収すればするほどいいだろと思ってるからオメガってずっと文脈回収芸で気持ちがいい、設定も別に投げっぱなしにはしてないしね。
でもよ、オメガ、オタクワイはおもしろいハッピーエンドがうれしいけど、甥っ子の初めてのヒーローだから凡庸でもいいのでハッピーエンドで大きくなったときに小さいときあれ好きだったなって思い出してホンワカできる終わり方だったらもうなんでもいいよ。
俺たちオタクはもういろんなもん見て目が肥えちゃってるから奇抜なもん喜んじゃうけど、甥っ子にとっては初めて見るもんなんだよ、ベーシックでいいからいい終わり方してくれよな、頼んだぜ、まあここまで楽しませてくれた作品だしきっとおもしろくてハッピーエンドだとは信じてる。
オメガの作中価値観、割とずっとマジの悪い人なんかそうそういないよみたいなめちゃくちゃ性善説ベースなんだけどそれはそれとして間違いや不慮の事故は起きます……善意のかけ違いなどはあります……なので厳しくはある、厳しい性善説、めずらしい(????)
「人は基本的には善の心を持っているけど善の心で間違うこともある」って多分その場にある人の善の輪の中に自分が入らないとわかんないことで、完全に客観視だとただひたすら愚かなだけに見えるみたいなの結構ポイントだと思うんすよね。
今週のオメガのゾメラ、パッと見は人おろか案件とか血吐きマラソン案件なんだけど(自分もリアタイで見ながら実況してる時は反射で言った)、これまでのオメガの話を思い返すと客観的に見ると愚かに見えても内輪に入るとみんな頑張ってて善処しててそれでも間違いは起こるって文脈な気がしていて、そう考えると単に愚かともいえず、それは観測から実地で人に感情移入してしまったオメガと一緒ではとなった。
一歩引いて外から見てると馬鹿だな〜愚かだな〜となる過ちも、仲間になって一緒になってやってみるとこういう理由があってとかみんな頑張ってるのがかけちがってて…というのが見えてしまって放っておけなくなってしまうってことで…………それってオメガの物語そのものだろ!!!!!
ゲネスの人たちも最終的には自滅からの侵略って間違った道に行っちゃったけど、(最終的には感情がこらえきれなくなっちゃったものの)アーデルみたいな人もいたわけで、必ずしも100%の悪とかじゃなくて、自分たちのために頑張ってたのが間違った方向に行っちゃったんじゃない?なんて思うなど。
記憶を取り戻した状態であるところのオメガ人間態、アニメージュのインタビューにもちょびっと強迫観念の具現化ぽい事書いてたけど、オメガもソラトも結局は同じ人物の多面性で、見てるだけで救えなかったゲネスの人たちにだいぶ良心の呵責みたいなの感じて(もっというとその人達がよそ侵略しようとしてるのを複雑な気持ちで本気ではやっつけきれなかったのが1話の頭で)、素朴な善だけになりたくて切り離した元々持ってた気持ちがソラトなんじゃないのとか思ったりしている。
「真実を知らされたので思い出した」のって、より正確にはそれまで心の防衛機制で切り離してた強迫観念みたいなの再接続しちゃったみたいな気がしてて、だから所謂「オメガ人間態」出てくる時あんなしんどそうなんじゃないの???
別人みたいだけど、ソラトん時にもそういう観測ムーブはちょくちょくあったし、今週の人間態状態もなんかどっちかつうと無理に本来の在りようでいようとしてるようにも見えたし、別に両者はめちゃくちゃきっぱり分かれてるわけじゃなくて無意識にその場で心がしんどいこと避けようとスイッチしてんじゃないのって、思いました。なので今週のラストしんどいことに立ち向かうためにスイッチした感じがあって、これまでのスイッチと明らかに違っていいぞとなった。
普段からちょくちょく話題に出すんだけど、ゆる〇〇ラジオとかそれと同じとこの作ってるラジオ番組全般が好きで、最近は積読チャンネル結構気に入ってみてるんだけど、それにこういう回がある。
https://www.youtube.com/watch?v=E21zPSWuLfo
このなかで社会学者の人がフィールドワークでヤンキーの人と関わり続けてたら自分の挙動もヤンキーじみてきた→自分も身内になりすぎてしまうと調査ができないみたいな話をしていたのを思い出して、22話見た時にウルトラマンオメガって割とこれと同じ感じの話なんじゃないのって思った。
詳しくは動画なり動画の中で紹介されてる本なり読んでほしいんだけど(動画出てくる「地元」の概念もかなりオメガにおける作中の地球な気がするのでおもろい)、この動画(本)の「調査対象の人たちは調査されるために人生送ってるわけじゃない」っていうのしみじみ噛みしめるなどしてしまった。
なんか、だから、それって多分視聴者も同じで、入れ込みすぎず見てる人には今週のゾメラってシンプルな人愚か案件に見えると思うからその見方も別に間違いでないと思うし、もうベロンベロンに感情移入しまくって見てるワイのようなオタクにはこの世界の人達も必死でやった上の過ちなのでなんとかしてやりたくなってる、気がする。
自分がオメガの作風で好きなところとして、ウルトラマンって都合上寿命とか存在とかのスケールはでけえんだけど上位存在じゃなくて在りようが違うだけで別に対等だろみたいな描き方しようとしてる気がものすごくするところで、この記事の初めに少し書いてた「コウセイは自分がオーナーにしてもらったことをそのままソラトにもしてやってる」とかまさにそれなんだけど、構造で見てみるとスケールがでかすぎる存在のソラトと普通のアルバイト青年のコウセイの悩みって大枠同じだったりする。
終盤まで来てみて、スケールが宇宙規模なだけでソラトの命題もコウセイと同じ「職業選択はアイデンティティであるか?」の話の割合結構でかい気がするんだよ、仕事ほっぽり出した(自由意志でそうなったわけではないとはいえ事実上そうなっちゃった)ソラトと仕事何したらいいかわからんかったコウセイが仲良しになった結果、色々答え出そうなの、ウルトラマンオメガってなんだかんだ最初からずっと単に職業に限らない人生の身の振り話してたんだなってなっとる
ウルトラの平和を守る組織とか役人が多がちなの、そこから生まれる群像劇とか部署間の摩擦とかがおもしろいとこでもあるけどやりすぎるとちょっと上から目線でスノッブなんだよなって思うこと時々あって(まじで時々、しょっちゅうではない、もししょっちゅうだったらシリーズを好きではない)、そうじゃなくて食うに困ってるしこれでいいのか悩んでるブルーカラーの職業青年なとこがオッ物珍しくていいですねと思ってたら、スケールがクソでかい存在のウルトラマンもそういうこと悩んでる…なのすげーいいなって思う。
今になって観測隊とかの設定色々思うと見てるだけだった立場から現場で実際に自分が動いて働く的な文脈があって、ソラトとしての地球での生き方がコウセイと同様にブルーカラー職業青年であることにめちゃくちゃ意図があるよな〜と思い、多分そのへんの職業のことナメてないの、見てるキッズの親御さんにも少なからず居るだろうと思ってるからってのもあるんだろうけど、それを現場で働いてみないとわからないことがあるよって全編通したテーマの文脈含ませて扱ってるのすごい真摯だぜと思う。
肉体労働職業青年要素、単にワイの性癖に都合いいだけじゃなかったな(????????)、これは都合よすぎて嬉しくなってしまって秋頃に描いた絵↓
https://x.com/hisanori_natano/status/1974787047840989217?s=20
泣いても笑ってももうあと1話だよ。
好きな作品、道中めちゃくちゃで終わりよければ全てよし!もあれば、オチがフワッとしてたけど道中楽しかったから全然いいよもある。でもオメガ道中すげー楽しかったからこのまま駆け抜けてぜんぶ良かったな~~~~~!!!!!!!になってくれたら嬉しい。
あとやっぱ自分が気に入ってるオメガが甥っ子の初めてのヒーローなのすげー嬉しくて、自分は自分の世話も十分できてなくて他者に責任持てないから今んとこ結婚する気が全く無いので子供ってこの先も縁が多分ないんで、こんな気持ちになると思ってなかったんだけど、子供向け番組ってやっぱ子供が楽しく思ってくれるのが一番だなって思ってる。たとえそれが凡庸でも初めて見る子供が楽しかったなって思えたらそれが一番いい。
甥っ子と甥っ子と一緒に見てておもちゃ買ってあげたりしてる親である妹が楽しく見終われて、甥っ子が大きくなってこれ小さい時に好きだったなって思い返してみた時に今見てもやっぱおもろいなって思えるのがきっと一番いいよ。