
【前置き】
中古機材でメーカーサポート対象外の方法を自己責任で行っている記事です。これで故障した際にはメーカーさんからはおそらく有償修理などもしてもらえないと思います。もし真似をされる場合はくれぐれも自己責任でお願いします。私もサポートしません。
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私の制作している版権ものファンアートぬいぐるみは全て趣味の範囲で楽しむためのハンドメイドで制作しており、当方での販売や依頼を受けての制作代行などは行っておりません。あらかじめご了承ください。
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(とはいえ設備が良くなってきたので、いつかはオリジナルキャラの制作代行や版権キャラもしっかり当日版権許諾を取ってワンフェスに出るなどしてみたい、夢。いずれにしろ金銭の発生するような制作をする可能性が出た場合はしっかり手順を踏んで行いたいと思います!)
オッス、オタクです。
最近は趣味で結構ぬいぐるみ作ってる。いわゆる推しぬいというやつです。
https://x.com/hisanori_natano/status/2075096661257572746?s=20
直近作ったぬいぐるみで初めて日光企画さんの池袋同人工房のセルフサービス昇華転写のぬい布プリントを利用させてもらいました。
これがめちゃくちゃ良くて、「これ家でできねえかな…」などと思い、異常行動力でおよそ10日で自宅に導入しました。
https://x.com/hisanori_natano/status/2076595659382358173?s=20
なにもかものスピードが早い。
意外と簡単に導入できたので備忘録的に書き残しておきます。
昇華転写とはなんぞや
昇華転写ってなんだ?という方にざっくり説明すると、市販のぬいぐるみによくある服の柄や顔などが刺繍ではなく布にそのままプリントされているようなものがそうです。

イラストが印刷されたメガネ拭きとかフルグラのTシャツとかを想像してもいいかなと思います。質感を損なわず布にそのまま色が乗る印刷だと思ってください。布は基本的には紙みたいにそのままドカンとプリンタに突っ込むことができません。なので特殊なインクで転写紙に印刷した絵をプレス機で熱と圧力を加えることでインクを布に転写するのです。
詳しくは以下のサイトとか見るといいかも。
https://kamisommelier.jp/6911/
まともに導入すると…高い!!
さて、昇華転写の機材は印刷工場が持っているほどの設備でなくとも、民生品もあるにはあります。とはいえ高い。
自作ぬい作られる方は一度はたきゅーとちゃんの動画を見たことがあると思うのですが、そのたきゅーとちゃんも以前ものすごい顔で「がんばった…!」と言っていたくらいには専用機材が高いです。サムネでもう。
https://youtu.be/Z2UJ6tTj6_o?si=w0KGU2ixeObYX7w-
趣味で20万は躊躇する額
現在市販で買えるご家庭に置ける規模の主な昇華転写プリンターは既製品ならばBrotherのSP-1、EPSONのSC-F150あたり、通常のプリンターをシステムグラフィさんという会社が昇華プリント向けに改造・調整して販売しているTexStylusシリーズの小型モデルあたりという感じです。
上記の動画でたきゅーとちゃんが購入されたのはTexStylusシリーズのA3まで行けるモデルなので、ご家庭に置けるサイズではかなり大きいものでその分の価格もあるのですが、A4対応サイズでも5万を切るものはほぼないかなと思います。そこにさらにプレス機も必要なのでまともに導入しようと思うと初期投資の最低ラインが10万くらいという感じでこれはたしかにがんばりがいる…。
これをまともでない導入方法でどうにか導入していきます。
魔改造昇華プリンタをつくろう(いうてインクを詰め替えるだけ)
まともでない導入方法…とはいったものの、実は普通のプリンターのインクを昇華インクに詰め替えるだけです。マジでそれだけ。
https://x.com/hisanori_natano/status/2076555528948654588?s=20
すでに保証が切れて安価で手に入る中古プリンタに自己責任で非純正インクをぶち込むというただそれだけです。
以下の動画を参考にして導入しました。
https://youtu.be/_uX8lm1Nxo0?si=h76R0QgqYXD3L3zH
こちらの動画で紹介されているやり方で対応機種にパウチメールさんで販売されている昇華インク詰替済みの互換インクカートリッジをセットして、ヘッドクリーニングや何枚かのテストプリントをして庫内に残った旧インクを追い出したらもう完成です。昇華インクはセットで5000円弱。お手軽!
空カートリッジを入手して自分で昇華インクを詰める方法だとどんな機種でも同じことができるそうなんですが、風の噂によるとCanon製品はヘッドの仕組みが少し違うらしいのでEPSONやBrotherがオススメらしいです。私はこのあたり良くわからんので対応カートリッジ使用の中古買いました。
ただ口酸っぱくいいますが非純正の成分が違うインクをセットするので、これをやった瞬間にメーカーサポートを受けることはできなくなります。なので中古で安価な壊れても後悔しない程度の額のサポートが切れたものを入手して試すのがいいかなと思います。自己責任でやろう!
そんなわけで私も中古の対応プリンタを購入してインクをガッチャンコ。

PM-804AWという15年ほど前のモデルで状態が良いものを1万円程度でメルカリで入手。インクの詰め替え前に純正インクで紙にもプリントしてみましたが古いけど全然きれいに印刷されてよかったです。
小型のプレス機を買おう
次にヒートプレス機を入手します。
今回プリンターがA4までのものなので、同人工房さんにあるものやたきゅーとちゃんの動画に出てきた本格的な台座があってバチンと挟み込むものではなく、下にアイロン台や厚めに新聞を引いて自分の体重をかけて使う小型のプレス機です。要はクソでっかいアイロンです。小型のプレス機(クソデカいアイロン)。
これはアマゾンや楽天で1万前後で買えます。
安価なのだとこれが色んな代理店さんから出てる機種のようです。Amazonのこういう製品ちょっと怪しくて不安だったのですがちゃんと使えています。私は最安値のものを買ったので日本語がない多言語マニュアルのみでしたが、Amazon以外だと扱ってる代理店さんによっては日本語のマニュアルもつけてくれるとこあるみたいです。ほな大丈夫か(????)一応使用時はマメにコンセント抜くようにはしています。
大きいサイズを作る予定がない人はなんならアイロンでもいいんじゃないかなーと思います。インク詰め替え動画上げてた方もアイロンを使用していました。ただこのプレス機本当にクソデカいアイロンなので、昇華転写以外でも小さなぬいぐるみ1体分の布なら一瞬でのせたり広い面積の接着芯きれいに貼れたり何かと便利なのでせっかくなら持ってて損はないかも。
そんなわけで予算約2.5万円
こんな感じでお手軽に昇華転写設備が揃いました。
かかったお金は端数を四捨五入しておおかたこんなかんじ。
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中古プリンタ:1万円
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プレス機:1万円
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昇華インク:5000円
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【合計・2.5万円】
なくてもいいけどあったほうがいいものとして追加で課金するなら下に敷いたりアテ布がわりにできるシリコンマット、後述しますがコピー用紙でもできるけどより安心したいならオススメの転写紙で合わせて大体2500円。お裁縫する人はもうすでに持ってるであろうアイロン台は割愛しました。
実際に使ってみよう
あとはこんな感じです
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昇華プリンタで絵柄を転写紙に反転して印刷。
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アイロン台に色抜け防止にシリコンマットや厚めに新聞紙を敷く
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2の上に布(表が上)、転写紙(印刷面が下)(要は布と転写紙が向き合うように、お裁縫的に言えば中表に)、プレス機側の色抜け防止の当て布や新聞紙やシリコンマットなどの順で重ねる。布と転写紙はマステ(普通のでも大丈夫ですが、可能であれば熱に強いシリコンマステ)で固定するとなおよし。
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プレス機の説明書を参考に温度と時間を設定して予熱が完了したら自分の体重をかけてじっと待ってプレス。
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プレス機を避けて冷めるまで待って紙を剥がしたら出来上がり。
ほんとにこれだけなのですが、いくつかTIPSあるので以下に記載しておきます。まだ試し試しやってるので見つけたら増やします。
✦データはCMYKで作るのがオススメ
家庭用プリンターなので全然RGBデータでも刷れますし、そもそも厳密なCMYKでの色合わせもできません。家庭用プリンターは一般の方が気軽に印刷できることが大一目的なのでプリンタ側が自動で色鮮やかに補正してくれます。鮮やか気味が好きな人は全然お絵かきソフトからそのままRGBで刷っちゃっても満足の出来かなと思います。
ただ、やはり狙った色をなるべく出したいという人が多いかと思いますのでその場合はCMYKに変換して色調整してプリンタドライバ側の色補正を設定から切って描画ソフト側からも適切なプリンタプロファイルを指定してあげるとある程度狙った色に近づけられました。こちらですがAdobe製品があれば確実にできるはずですし、なんと私が推してて最近無料で話題のAffinityでもできちゃった。

まあこの辺に関しては正確にやるのは難しいのでなんちゃって設備なことを念頭に置いてふんわりとした気持ちで遊びましょう。あとの項目ででてくるようなカラーチャートをよく使う布であらかじめ作っておいて目測でなんとなーく合わせるのがいいかなと思います。マジできちんと色合わせたいならお金をかけてちゃんとした機材を買うか印刷所さんに頼もう!
✦コピー用紙でも転写はできるけど…
専用の転写紙でなくてコピー用紙でも全然転写できます。でも個人的にはそんなに高いものでもないので転写紙がオススメかなあと思います。
コピー用紙は裏抜けがすごいです。紙を貫通して上のアテ紙とかにもガンガン色移りします。転写紙はそのあたり抜けにくい加工されているみたいなので比較的機材や布を汚しにくいので転写紙を買うのがオススメです。
✦転写時間は長め・温度も少し高めがオススメ
同人工房さんなどの本格的なバチンと挟み込むプレス機だと190度前後で40~60秒の場合が多いようなのですが、小型のプレス機+人力プレスだと材質によっては若干温度や転写時間が足りないようです。最初に作ったカラーチャートがちょっとサテンとトイニットが薄いですね…。
https://x.com/hisanori_natano/status/2076682025244012940
何度か調整して私の機材やよく使う布だと200度・50~60秒がいい感じです。以下は実際に温度や時間を調整して転写して作ったカラーチャート。今度はバッチリきれいに出ましたね。カラーチャートはイラストACのものを使用しています。
https://x.com/hisanori_natano/status/2076729724068671939?s=20
細かい文字もバッチリです
https://x.com/hisanori_natano/status/2076731643541475517?s=20
ただやはりポリエステル系の布は加熱しすぎると溶けたり焦げたりしやすいので、煙が出たり焦げ臭くなったりしたら即止めましょう。程々にいい感じの温度や時間探ってみてください。火事もこわいしね🔥🚒
冒険したい人はお家で昇華転写楽しもう
そんな感じで。
全部自己責任で大冒険なのですが家で昇華転写プリントを実現しました。2.5万ならまだ数十万よりは勇気出せるかも…という人は自己責任でぜひ。自己責任で(これしつこく言っとかないと私は責任とれないので…)。
印刷DIYが好きなのでだいぶ拙宅の機材も充実してきました。
https://x.com/hisanori_natano/status/2076181843150598445?s=20
自分でもどこに向かってるのかわからなくなってきましたが、なんでも作れる万能感があります…………………